敗北

先週末から売りポジを取っていて、結果はこのザマ。
地政学的リスクなんざ、どこにも見えやしねえ。これって正常な相場?


来週は引き続き様子を見ながら損切り手仕舞いを入れていく。
そうかといって、どこで買ったらいいのかも見えない相場なので、落とした後はポジ取らずに様子見とする。


敗因は:
8月末の天井から、一気に日経平均は15000割れ程度にまで突っ込むと思った。
ところが訳のわからない切り返し。後から見れば、US相場上昇で余った資金が流れ込んでいたわけで、もう少し視野を広く見ていれば、ここまで売りポジの損害が拡大することはなかったであろう。


そして原油が下落して、商品の資金もUS市場に逆戻りし、結果的に東京にもその金が来た。
一方で新興市場はこれもまた壮絶な下落を演じ、一部と新興はまったく逆の方向に極端に動いた。これも相場を見にくくしたし、何度か新興の追い買いをしてしまったために、余計な損失を招いた。


現状はどうか。
一部の平均株価指数は相対的に高い水準。買えない。売りサイン。
一部のテクニカル指標は買われすぎ。RSIと25日平均線乖離率は売りサイン。
騰落レシオは底値圏。買いサイン。
新興平均株価指数は底値圏。
新興騰落レシオは買いサイン。
新興テクニカル指標は、かなり戻して中立。


どっちに振れるのか見当もつかない。また、地政学的リスクは無視されすぎじゃないの?
結局この状況は、東京市場は8月末の高値でしこり玉ができて需給も悪化し、下落要因を多く抱えてじり下がりをしだした。
そこに、US株高で余った資金が中途半端に流入したために、大型株のみ上昇し、現在のいびつな状態を招いた。
一方新興市場が暴落したため、結果的には信用買い残が大幅に整理される結果となった。


先週は、US市場の強含みが思ったより長引いているため、資金の流入が安定し、底堅さから中小型株、新興市場も買戻しが入った。
大型株の買いあがりに警戒感が出る一方で、これらの出遅れ株が上昇していびつな状態を訂正する、というのがもっとも美しいシナリオである。


逆にUS市場についにかげりがみられ(景気減速局面をこれから迎えるのだから、早晩下落を始めるのは火を見るより明らか。ただ、それがいつかがわからない)、資金が巻き戻されることによって、東京一部の平均株価指標の方が、新興に寄せていくという訂正シナリオも考えられる。


ただし前者の場合でも、結局USが調整を始めると下落に行くわけで、数ヶ月の単位で見たら、下落すると思われる。
そうである以上、明確な買い場が見られない限り、買い向かっていくのは危険であろう。
むしろ上昇したなら、天井圏を見極めて売りを取っていった方が安全なのではないか。


しかし個別株は個別の材料によって左右される相場であり、非常に難しい展開を強いられそう。