カナダの投資銀行コベントリーが緊急資金援助を拒否される事態に

ブルームバーグより。
コベントリーが扱っているファンドで、期限の来た債務の借り換え777億円分に対し、複数の金融機関から資金提供を拒否されている、とコベントリー自身が発表したという。


コベントリーのサイトを見ると、「我々は、証券化による仕組み金融に特化した投資銀行です」とある。
なんのこっちゃ。


資産担保証券を使って資金を調達する事を、仕組み金融(structured finance)と言い、高度な金融技術が必要とされる、とのこと。
まだよくわからないが、信用が収縮している、ということはわかる。


主要各国中銀の連日のオペにもかかわらず、こういうニュースが出てくるとは、信用収縮は押さえ込まれてはいるが、ぜんぜん解決しておらず、未だ進行中ということだろう。


誰だ、「今回の問題はBNPパリバで終り」とか言っていたボケ馬鹿アナリストは。「主要金融機関で、損失があればすでに発表されているはず」とか言って。
今日はUSでは、シティ・グループも3000億円規模の損失を被った見込み、とのレポートが出ていたそうな。
本当に何の役にも立たないな。


これによってコベントリーのファンドの一部がデフォルトになる懸念が発生し、コベントリー株は40%以上の急落、という。。。
今日のUS下落も、ウォルマートだけじゃなくて、これの懸念が飛び火している可能性があるか?


と思ったら、Yahoo Financeによると、センチネル・マネジメント・グループのファンドが、投資家への償還を凍結する措置を考慮中、と伝えられたという。
その他のファンドも解約の増加によって同様の問題に直面しており、格付けの低い債権の評価が難しくなってきている、とのこと。


ぼろぼろ出てきそう。