サブプライム問題雑感

USで起こっていたことなのでわからなかった、というコメントがちらほらあるが、果たしてそうか?
ベアースターンズがバンザイしたのは、6月末。その時点で、サブプライム・ローンを債権に組み込んだ商品が存在し、それを担保にしたレバレッジが存在している、ということがわかったはず。


バーナンキの1000億ドル発言は、7/19だ。日経平均は18000円台。
自分もこの辺りからサブプライムという言葉を意識するようになり、Webで検索を始めたりした。
経済ブログでCDOの概要とか、もしかするとLTCMショックを超えるかもしれない状況などを知ったりした。


まあ、確かにインターネットがなければ厳しかったかもしれない。しかし、インターネットがなければそもそも、株式投資自体をやろうとは思わなかっただろう。
ネット証券という仕組みができて始めて、そこまで便利なら株式投資をやってみようか、という気になったわけだから。


さて。結論から言うと、普通に日経とかニュースを見ていれば十分避けられたものである、と思う。
特別に情報的に不利だったとは思えない。


アナリストとかエコノミストは馬鹿なので、何の参考にもならん。
この件でそのことが本当によくわかったと思う。
相場を的確に予測できるのなら、アナリストとかエコノミストにはならないのだから。投資家になるよ。
つまり、市場を読めない人間が、アナリストやエコノミストになるので、その分析・発言には何の価値もない。
ワイドショーのよくわからないタレントのコメントみたいなもんだと思って流していればいい。


ニュースに加えて、需給分析でも。騰落レシオは6月中に天井を示現していた。
7月頭には日経平均日足で三空が出て、ちょっと話題になった。
中期サイクルの方向としては、売りの波だったし、買い上がりは本当に最長一泊二日のデイトレでしかできないでしょう。


そうは言っても言うは易く、行うは難し。
自分も打診買いして損切りしたりしてたから。7月は。そのあたりは反省点である。猛省点である。
でももう8月頭からは、さすがに買いはないでしょ。
ずるずる下げで、波の方向がだんだんはっきりしてきていた。


8月に入ってからは、GSのファンド損失で3000億円注入など、だんだんと騒がれ始めてきていたので、売りの好機と捉えることはできたと思う。
8/9のPNBパリバが引き金だったが、SQまでは持たせると思っていたので、それは意外だった。しかし8/10の寄りで売ってもまだ利益が出たわけだ。


そういうわけで、今後も特にUSや世界の市況に特化した情報収集をする必要性はあまり感じない。
日経とかロイター、ブルームバーグで十分かと思う。
あと、NYSENASDAQ、FTSE、DAX、香港ハンセンは毎日確認しているし。
今までどおりでいいのだろうと思う。


課題としては、債権という市場について、やはりあまり知識がなかった点だ。
その辺りがもう少しわかれば、どのサイトを見に行けばいいか、どのニュースがどれだけのインパクトがあるか、もっと明確にわかっただろう。
金利と株式市場の関係、為替との関係にももっと敏感になっていただろう。
ひょっとすると、そっちの指数からも、下落の兆候を見出せて、需給分析やニュースとあいまって、もっと効果的なポジションが取れたかもしれない。
また、今回のFRBによるDR引き下げの影響とか、そういうことにも自分なりの市場感を持つことができたかもしれない。


そのへんは今後勉強することにする。