根拠とは

相場の行方は不可知、ゆえにいかなる解釈にも正当な根拠は存在しない。
そういう前提、というか思い込みから、テクニカル指標を見て、過去の傾向をたよりに判断をし、ルールにしたがってポジションを立てはじめ、測量しながら積み上げていき(あるいは損切し)、経験則にしたがって利確する(または損切する)。


根拠があるのではなく、自分が見出した帰納的なルールがあって、それに合致すると思われたときにその通りに行動しようとする。
その結果が良かったり悪かったりする。ルールがうまくできていて、十分状況との照らし合わせが可能であり、また自分の思惑を抑えてルール通りに行動できたら、成果が上がるだろうと妄想する。


ただそうは言ってもルールは生命線だから、明らかに状況の読み違いだったり、ルール自体が通用しない状況であると思われたりした場合に、行動を修正できなければならないので、無我になるわけではない。


どう行動したら安く買って高く売り、高く売って安く買うことが可能になるのか?これこそが行動の原理原則となるべきものであり、評価の物差しだろう。
次に来るのが、そのためにどういう戦略を取ったらよいか。自分の場合は、ファンダメンタルズはまったく信用せず(その理由は以前に書いた)、テクニカル(経験から導き出される機械的なルール)を重視する、ということになる。


そこまで固めたうえで、詳細をブレークダウンしていくことになる。
何を見るか?
何を重視し何は軽視するか?
取引対象は何か?
高い、安いとは?どういうこと?
ポジションの取り始めは?
どうやって想定したシナリオと違う動きに対応する?
利益はいつとる?
損切はいつする?