ここまでの各国当局の対応

せっかくリアルタイムで観察できるわけなので。

リーマンのときはそんな余裕なかった。中銀の緩和に期待しすぎる人がいるが、リーマン時は当局が何を言おうとやろうと、落ちるところまで落ちた記憶がある。

ここまで見てみると、日米で実弾使い始めたのは3月入ってから(3日のFRB緊急利下げ)。しかし欧州から米国への入国制限も相まってその後も順調に下落。

FRBの第2弾実質ゼロ金利&日銀の最初の実弾施策発表に対して、市場は日経平均429円下落で応答。

 

2020-02-03: 中国人民銀は公開市場操作(オペ)で銀行など金融市場に1兆2000億元(約18兆6000億円)を供給。

 

2020-02-25: 日本市場でクラッシュ発生。781.33円の下落。
2月21日終値:23,386.74
2月25日終値:22,605.41
ちなみにリーマンクラッシュ発生と同じく月曜祝日開けの火曜日。
リーマンと同じく23,386.74から40%下落したすると14032.04円。

 

2020-02-28: FRBが追加緩和を示唆する緊急声明を発表した。

 

2020-03-02: 日本銀行が緩和を示唆する緊急談話を発表。

 

2020-03-03: FRB 0.5%の緊急利下げ。

=> 日経平均は3日と4日でほぼ横ばい。

 

2020-03-06: G20が声明発表。

=> 3/9 日経平均1050.99円の下落。

 

2020-03-11: アメリカのトランプ大統領は、UK/アイルランドを除く全欧州からの入国制限を13日から行うことを発表。

=> 3/12 日経平均856.43円の下落。

=> VIXが75を超える。

 

2020-03-13: 中国人民銀が預金準備率について、一定の基準を満たした銀行を対象に16日付で0.5~1.0%引き下げると発表。

 

2020-03-14: アメリカのトランプ大統領は、17日からUKとアイルランドも入国制限の対象とすることを発表。

 

2020-03-15: FRBが事実上ゼロ金利量的緩和を同時に導入することを決定。政策金利を一気に1%引き下げて0%から0.25%の範囲とする。また今後数か月で国債などを7000億ドル(日本円で74兆円)規模で買い入れる。

 

2020-03-16: 日銀は上場投資信託ETF)の購入目標を年12兆円に倍増して積極的に購入し、企業の資金繰り支援策を拡充することを決めた。

=> 3/16 日経平均429円の下落。

 

なぜリーマンと比べるのか?1世紀に1回しか起こらないであろうイベントとして展開が似るのではないかという漠然とした考えから。

そういう意味でアジア通貨危機同時多発テロ東日本大震災ギリシャ債務危機Brexitなどの「世界中に大きな影響を及ぼす地域的出来事」とは少し違うと考える。