静観どころか急遽完全撤退

自分の相場観の甘さを露呈。当面は指数をウォッチするだけ。


サブプライムについては、確かに大きな信用クラッシュではあるが、先進国中銀が未曾有の資金供給となりふり構わぬ利下げ、ベイルアウトで抑え込み。
逆に資金剰余の状態が人工的に作り出されて、それが商品と株式に。


まあ後付の解説はどうでもいいが、自分自身の敗因は、サブプライム問題に心を囚われすぎたこと。
ファンダメンタルズに基づく相場判断が、いかに間違っているかを今回痛感した。
なぜか。それは、ファンダメンタルズに基づく判断は、思惑売買になるからだ。
思惑売買できるのは、自分が市場に影響を与えられるほど資金量がある場合だけだ。


振り返ってみれば、7月以降、単純に指数だけ見て売買していればあまり間違いはなかったわけだ。
というわけで、ファンダメンタルズは相場の背景に過ぎない、ということを忘れてはならない。
肝に銘じて、次のポジションの取りどころをじっと待つことにする。
次は当然、売りから入る可能性が高いのだが。


経済について言えば、サブプライムが広く影響を及ぼしている以上は、今後はバブルは終息に向かい、次第に米国と欧州の景気が冷え込んでいくだろう。
しかし、それがいつ、どのように起こるか。それがわからないので、だからそういった情報は相場の背景色に過ぎず、売買の基準にはなりえない、ということを、何度失敗を繰り返せば理解できるのか。


新興市場の異常な戻りについてコメントすると、今回はちょっと難しかった、と思う。
8/17に50台の騰落レシオをつけ、その後はレシオもじりじり上がって行ったのだが、実際には市場指数は超絶下落。9月の半ばでレシオは60台だったのだが。。。


確かに、2度目のFRB利下げで買いに転じる機だったのかもしれない。それができなかったのは、サブプライムというマクロなファンダメンタルズ要因に心を囚われていたからだ。
しかしこれほどの回復は、資金が豊富な筋の自作自演的な動きのような気がして。
これは乗れなくても仕方がないのではないか。
マザーズ指数はもう800台回復。どこまで行くのか。


ここまで激しく戻すと、売りどころを探ってみたいのだが、7月以降新興市場は売り長。
それが売りをためらわせる。ものすごいバクチ場になっちゃった。
ある程度市場指数が回復し、騰落レシオも過熱圏で、買い長になってきたら売りも考える。
しかし基本は日経225銘柄の売りで、こつこつ資金を回復する方向かな。


まあしばらく売買は休み。
とはいえ、今日はもう騰落レシオ100を越えてきたので、天井圏は近いのかなあと思ってはいる。